恐!!疲労破壊!
金属は半永久的ではありません。 摩耗、腐食もしますし疲れも出ます。
ずっと無傷だったものでも経年の使用によりある日突然破壊することもあります。(疲労破壊と言います)
そのリスクをいかに克服するかも当社の「設計製作理念」でもあります。
以上のように当社では「安全」ということを重視して「JIS認定非破壊検査技術者」により
随時製品の検査、点検を行なっています。
製品に自信と安全と誇りを。
酒井の非破壊検査
写真1 写真2 写真3
写真4 写真5
写真1 写真左: 現像剤 写真中: 洗浄剤 写真右: 浸透剤
写真2 まず溶接肉盛部をV型にカットします。
写真3 表面の汚れ油分等があれば写真(中)の洗浄剤で落とします。
その後写真(右)の浸透剤をかけしばらくおきます。
この間亀裂等があると毛細管現象により肉眼では見えないような小さな亀裂
でも浸透液がしみこみます。
写真4 次に布等に写真(中)の洗浄剤を適量染み込ませて余分な浸透剤を除去します。
この写真では比較的大きな欠陥もあるのですでに目視できる部分があります。
写真5 その後写真(左)の現像剤をかけます。
しばらくすると今まで見えなかった新たな欠陥も確認できるようになります。
酒井製作所の非破壊検査
金属の溶接部は外から見るとあたかもきちんと接合されているように見えますが、かなり技術がある人がよほど慎重に溶接しても完璧に溶接することは難しく実はいろんな欠陥を含み、その場所や大きさによっては重大な災害を発生させる要因になってしまうことが多くあります。
サンプルは部材同士の溶接部の内部を確認したものです。
実はこの欠陥は外からは見えませんでしたが切ってみて断面検査をして初めて発見できたものです。
検査方法はいろいろありますが今回はいろいろある検査の中の「溶剤除去性染色浸透探傷試験」によるものです。
この検査は「非破壊検査」の手法の一つで通常は「溶接表面」の欠陥の検査に利用されます。
今回は非破壊ではなくあえて切断して内部の欠陥を検査ものです。
機材は【写真1】の3種類の薬剤によって行います。